アルコールが脂肪肝になる原因

お酒をあまり飲みすぎてしまうと、肝臓が病気になってしまったり、機能が下がってしまうということは皆さんもご存知だと思いますが、どうしてアルコールが肝臓に悪影響を及ぼしてしまうのかを答えられない人も多いのではないでしょうか?お酒を飲むのは好きだけど、肝臓病などにはなりたくないという人は、アルコールと肝臓にはどんな関係があるのかも知っておいたほうがいいでしょう。

 

アルコールがどうして肝臓病の原因になるのか?

 

アルコールというのは、肝臓によって分解され、体に害のない物質に変化されていきます。このプロセスはいくつかありますが、最後にはアルコールは二酸化炭素と水分になり排出されていきます。アルコールの分解をしている最中に、有害物質であるアセトアルデヒドが作り出されてしまうのですが、このアセトアルデヒドが肝臓に大きな負担になるのです。お酒を飲めば飲むほど、このアセトアルデヒドも多くなり、全ての排出するのが難しくなってしまいます。

 

このアセトアルデヒドは、二日酔いの症状を引き起こす物質でもあるのですが、体の中に長期的に残ってしまうと、肝臓が持っている機能の一つである脂肪の分解が遅くなってしまいます。これによって、脂肪酸が大量に作られてしまうことになります。そして、その大量に作られた脂肪酸は、全てを消費することが出来ずに、中性脂肪として、肝臓に蓄えられてしまうことになります。これによって、脂肪肝になってしまうのです。

 

脂肪肝になってしまっているのに、またアセトアルデヒドが作られてしまうと、今度は肝細胞がアセトアルデヒドによって攻撃されてしまい、肝硬変などの病気になってしまうのです。肝臓というのは、なかなか自覚症状がなく、自覚症状が出る頃には、かなり深刻な状態になってしまっていることが多いです。ですから、そうならないようにするためにも、普段のちょっとした違和感などを見逃さないようにすることが大切です。例えば、目覚めが悪くなってしまったり、疲労感がある、お酒に弱くなってしまったなどといった症状があるのであれば、病院で調べてもらいましょう。

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